野菜の季節感に対する意識の変化

このブログで以前何度か書いた気がしますが・・・・

今回も季節感について。

 

 

皆さんが一度は聞いた事のある言葉で『最近の野菜は季節感が無くなった』について

店主が独断と偏見で少し書いてみます

 

果たして本当に『季節感は無くなってしまった』のでしょうか?

そして、その無くなった事のメリット、デメリットとはいったい何なのでしょうか??

 

他人事のように『最近は野菜の季節感が無くなってしまったよね〜』と、比較的年配の方がよく使う気がします・・・・もちろん、若い間違った意識高い系の方も言われますが・・・

 

店主の経験上、こういった方々は野菜の本当の季節を知っている人は少ない気がします・・・・・・

 

先ず見て頂きたいのですが

文教大学女子短期大学の方による『 野菜の季節感に関する意識調査』(2005)という研究にある表です。(表2を引用)

*店主注*

(この表はここ九州では若干の誤差があったり、分かりやすく四季として分けてあるだけなので目安としてみて下さい)

年代別の品目別旬の季節正解率
(両年代とも、買物を毎日する群による)
品目 最盛期 正解率(%)
学生(2年生) 母親
1 アスパラガス 60.0 58.8
2 うど 40.0 94.1
3 かぶ 40.0 31.4
4 キャベツ 80.0 91.4
5 セロリー 40.0 35.3
6 そらまめ 0.0 38.2
7 たけのこ 80.0 91.2
8 たまねぎ 40.0 41.2
9 トマト 0.0 2.9
10 なのはな 100.0 100.0
11 にら 60.0 41.4
12 にんじん 80.0 32.4
13 根みつば 60.0 55.9
14 ピーマン 0.0 2.9
15 ふき 100.0 88.2
16 ふきのとう 100.0 88.2
17 ミニトマト 0.0 2.9
18 わらび 40.0 85.3
19 うめ 80.0 67.6
20 えだまめ 80.0 97.1
21 きゅうり 80.0 100.0
22 さやいんげん 80.0 70.6
23 しそ 40.0 76.5
24 とうがん 40.0 44.1
25 とうもろこし 100.0 97.1
26 なす 100.0 71.4
27 みょうが 40.0 70.6
28 レタス 60.0 29.4
29 かぼちゃ 40.0 26.5
30 ぎんなん 80.0 73.5
31 さつまいも 80.0 82.4
32 じゃがいも 20.0 31.4
33 すだち 20.0 35.3
34 まつたけ 100.0 85.3
35 カリフラワー 60.0 38.2
36 ごぼう 20.0 41.2
37 こまつな 60.0 55.9
38 さといも 60.0 35.3
39 さやえんどう 20.0 0.0
40 しゅんぎく 40.0 58.8
41 だいこん 60.0 73.5
42 ながいも 40.0 23.5
43 なましいたけ 0.0 8.8
44 ねぎ 40.0 79.4
45 はくさい 100.0 94.1
46 ブロッコリー 40.0 31.4
47 ほうれん草 40.0 47.1
48 メキャベツ 20.0 8.8
49 ゆず 60.0 73.5
50 れんこん 20.0 47.1

 

イメージ通りのものは正解率は高いみたいですが、正解率の低さが目立つ気がしますよね。。。。。。

店主の感想としてはこのアンケート自体が、促成栽培野菜も多く出回っている現在、

余程の知識が無い限り正解するのは難しいのだろうと思います・・・・・

 

それにしても、親の世代の正解率も低いですね・・・・・・恐ろしい・・・・

 

 

さて、ここからが店主の偏見ですが

この季節感が無くなった要因の一つとして、『旬』の意識の違いがあると感じます

 

 

分かりやすくトマトを例にします。

 

皆さんが思ってるトマトの旬は概ね夏だと思います。

所謂最盛期が夏だからなのでしょう。露地物は夏野菜なので夏が一番多く出荷されますしね。

 

しかし、本当に美味しい時期(旬)は春先から初夏にかけてであり、

真夏のトマトはおいしくありません。

 

えっ!・・・・と思われる方もいるかもしれませんが・・・・

 

 

もう一度言うと、トマトの『美味しい旬』は産地を変えながら春先から初夏にかけて移動していき

分かりやすく言うと、語弊があるかも知れませんが

真夏には全国どの産地も美味しいトマトはほぼ無くなります

(皆さんが思っている一般的な価格以上の金額を出せば話は別ですし、気温次第では北海道で美味しいものはありますが・・・・)

 

 

『旬の時期が一番美味しい』とはよく聞く言葉ですが

どういう意味で使うかによって全く的外れになるという事も理解して頂けるのかと思います

 

 

誤解を恐れず言えば、栄養士さんのような食を学んでる方でさえ、『旬』を知らない方がいて、全く的外れな事いわれる事もしばしばあります・・・・・

 

それが現実です。

 

また、勉強されている教材が悪いのかどうかはわかりませんが

地域地域によって『旬』が異なる事を知らない人が思いの外多いのです。

 

その延長線上の話ですが、その程度の情報で、テレビなどに出ている料理研究家などという『もどきの方々』が情報を発信しているんです・・・・。

 

世の中その程度の情報しかありませんから、一般の方が旬に対する感覚が無くなるのも仕方ありません。

 

もちろん、栽培方法の変化も旬が無くなった要因でしょう

 

皆さんは促成栽培って知ってますか??

 

促成栽培(そくせいさいばい)とは、

露地での栽培(露地栽培)よりも生長・収穫・出荷を早くする栽培法。対義語は抑制栽培。

促成栽培を行うには、ビニールハウスや温室などを利用して保温あるいは加温する。出荷時期を早めることで、商品価値を高めることにつながる。例えば夏野菜をハウス栽培等により、春に収穫するなど。(wiki参照)

 

この様に消費者のニーズに合わせ、より付加価値がつくようにした多様な栽培が、結果として所謂旬を分かりにくくしてしまった原因でもあるんです

 

今現在、野菜が通年出回るようになったのも、ここ30年ぐらいの事なのですし・・・

昔ブログでも書いた気がしますが、生野菜で食べる習慣なんかもここ何十年の話でしょ?

 

信じられない方も多いでしょうが、今でも夏場に白菜が少ないように、昔は玉ねぎジャガイモが限りなく無い時期や、トマトが限りなく無い時期もあった訳です。

 

こう考えると、『旬を大切に』とか『旬が一番』という言葉を安易に使えなくなるのではないでしょうか??商業主義的な茶番が多いですしね・・・・

 

旬を無くしたメリットとしては、一年を通して安定的にものが出回るようになったおかげでもしかしたら安定的な食生活に繋がるメニューを作りやすいというのがあると言えるかもしれません。

もちろん何ともいえませんが・・・

 

個人個人が旬に対して少し考えてみてはいかがでしょうか?

 

料理のプロや栄養士などの為に教えているところでさえ

あやふやな知識での『旬』という考え方が広まってる現在

各自各々が旬を調べるという事は、美味しいものを見つけるツールとしては

必修なのは言うまでもありません

 

 

季節感が無くなったんではなくて知識が無くなっただけな気がするのは

店主だけなのでしょうか??・・・・・

 

 

栄養科がある学校では、たまにはプロの八百屋のおじさんが教える方が、きっと身になる今現在のまともな情報が教えられる気がしますよね(笑)・・・・

そこからはじめないともどきな料理研究家がいなくならない事は言うまでもないですし・・・・・

 

ま、店主の戯言ですが・・・(笑)

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